ANAのたくさんある予約クラス!どれを選ぶべき?
予約クラスの概要
航空券を予約するときには、「S]や「W」などの記号が付きます。この記号、実はマイルやプレミアムポイントによるステータスのアップの重要な区分になります。というのも、この予約クラスによって、加算されるマイルやプレミアムポイントが大きく変わるからです。
<参照: ANAホームページ>
上の表を見ますと、「Y」や「B」の積算率は100%になっています。これは予約変更や払い戻しのできる高い運賃設定の航空券を選んだ場合です。一方で、「S」や「L」は割引運賃で購入したものです。
もちろん、安い航空券が欲しければ、求めやすい割引運賃の航空券を買えばいいのですが、マイルやステータス、ビジネスクラスへのアップグレードを考えると、選択肢は広がっていきます。
プレミアムポイントとは?
SFC修行をしている人の間では、有名ですがANAのステータスを上げるにはプレミアムポイントというポイントがマイルとは別にあります。(SFCはスーパーフライヤーズカードという、年会費さえ払えば、ANAの上級会員を維持できるカードのことです。)
<参照: ANAホームページ>
赤で囲んであるプレミアムポイントが5万を超えると、ANAの上級会員であるプラチナステータスになり、SFCに入る権利が生じます。ANAで旅行をすることが多い方は予約クラスを工夫するだけで、ステータスを効率よく上げることができます。
私がよく利用する日本ーシンガポールを例に見ていきたいと思います。赤で囲んであるところが予約クラスで、これがプレミアムポイントやマイル加算の積算率につながっていきます。 <参照: ANAホームページ>
この場合、マイルとプレミアムポイントの積算率は50%です。試しにフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーションをしてみました。(シミュレーションはANAのホームページからできます。 <参照: ANAホームページ>
<参照: ANAホームページ>
基本区間マイレージは、3,312マイルなのですが、積算率が50%なので、2,484プレミアムポイントまで減ってしまいます。(アジア路線のプレミアムポイントは1.5倍になるので、効率用よくプレミアムポイントをゲットできます。)これだと日本ーシンガポールを10往復しないとプラチナステータスになれません。
プレミアムポイントを効率よく稼ぐには?
私がよく利用するシンガポールー東京路線を例にプレミアムポイントの効率をまとめてみました。すべての予約クラスをまとめてみたところ、エコノミーのValueクラスのPP単価(プレミアムポイント単価)が13.1円で一番安いことがわかりました。
ここには、フライトに重要なマイルを入れていませんでしたので、マイルの価値を考慮して、計算しなおしたいと思います。シンガポールー東京の片道のアップグレードには18,000マイル必要です。このアップグレードをできる予約クラスはPlusが付いたもののみです。そこで、ビジネスクラスと、Flex Plusの価格差がマイルの価値ということになります。計算すると1マイルの価値は約5.4円になります。 <参照: ANAホームページ>
マイルの価値を考慮して、まとめなおしてみました。マイルの価値を考慮してもPP単価はValueクラスが8.6円で一番効率がいいことがわかります。
PP単価をしっかり計算してみると、どのクラスで予約すべきがが一目瞭然なので、ぜひ利用する航路の比較をしてみてください。一般的にPP単価が10を切ればかなりお得な航路です。
SFCを取得したいけど時間や体力に不安がある人は?
先ほどの分析でValueクラスが一番安くSFCを取得することができるとわかりました。しかし、それにはシンガポールと東京を10往復もする必要があります。そこでもう少し先ほどの表を考えてみたいと思います。 マイルは今後絶対に使うでしょうから、マイルの価値を考慮した表を使います。最終的にSFCを取得するのにかかる合計金額はエコノミーのValueとプレミアムエコノミーのFlex Plusで実は9万3千円ほどしか違わないことがわかります。しかも、SFC取得に必要な往復数は4.7往復でエコノミーValueの半分以下です。
これなら時間のない方でも十分射程圏内の回数ではないでしょうか。さらにプレエコなので、機内も快適ですし、Flex Plusなので、マイルがたくさんある方は、片道18,000マイルでビジネスクラスにアップグレードすることができます。一生に1度のSFC修行ですから、プレエコやアップグレードを楽しみながら、ANAプラチナ獲得を目指すのもありではないでしょうか。